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「面白い」 

って、嬉しいなぁ。大事なことを忘れていた。大事なことを思いださせてくれたのは、付き合いの長い友達。出不精な私がしょっちゅう一緒にご飯を食べる、数少ない……というか唯一の子なんだけど。


「面白い」って言ってくれた。

なんかね、凄く、じんわりきたの。お世辞とか絶対に言う子じゃない。

良くも悪くも仕事で書くものは、ターゲット先にありきで「売れる」ように書かなきゃいけない。それ自体は、いいんだけど。伝えたいこととか別にない……というと語弊があるけど(作品は作家が自己主張する場ではないと思う。キャラクターが生きる場所だと思う)

仕事だと私だけでなくクライアントさんや、その他大勢のスタッフさんの意向も関わってくるから。「私の」著作物っていう感覚は、ほとんどない。それがゲームの面白いところでもあるし、書き手としては辛かったり不本意な部分でもあるんだけど(著作者人格権を侵害されるなんて日常茶飯事だし)

ただ、そういう制約とか枠組みとか、ぜーんぶ取り払うと、私の書きたい世界っていうのはすごくマイナーで。少なくとも万人受けするようなものではなくて。面白いかって言われたらまずエンタメではないなぁ、と漠然と不安に思っていた。

でも趣味だから、いっかなって。社外秘がないから、恥ずかしいけどまあいいかって。初めて、一人で考えた物語を友達に話したら、「面白い」って言ってくれた。「そういうの好きな人、大勢いるよ」って。そうなのかな。分からないけど、嬉しかった。すごく嬉しかった。

仕事で「仕掛けた」、「仕組んだ」面白さじゃなく、純粋に書きたいものを面白いって言ってもらえることが、こんなに嬉しいんだって忘れてたよ。なんだか今、泣きそうだよ。

それでようやく、ああ、私のやろうとしていることは、怖いことだけど間違ってはいないのかもって。正誤の判断とか誰がするんだって話だしね。ああもう。

小林健一さんの写真が好きだ。34歳で富士山頂付近で滑落して、死後に唯一出版された写真集も、廃刊して。誰も知らないんだけど。誰も、ではないか。私は大好きなんだけど。世界で一番好きな写真家なんだけど。彼の文章や写真はひどく孤独だ。痛いほどに透明度が高い。

「前向きなヤツはいつも、地平線を見つめている。ここはどこなんだろう? ここはどこなんだろう? 前人未到、無敵の淋しさ」。

誰からも見向きされない、評価されない、それでも撮りたい世界があったから撮り続けて、誰にも気づかれずに一人で死んだ。なんて壮絶なんだろう。なんてカッコイイんだろう。もちろん有名になれるに越したことはない(?)けど、でも有名になるために書くのはもう、クリエイターじゃないなって。

書きたいこともないのに、お金のために書くとか。それじゃただの奴隷だよ。今、色んなことが吹っ切れて、原点に戻った感じがする。うん。

のびのびと生きたいな。

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