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フリーランスとして思うこと 

お騒がせしております……; 正直ここまで反響が来るとは思っていなかったので、少し戸惑っています。まず遊んでくださった方へ。混乱させてごめんなさい。もっとフラットな目線で作品を楽しみたかった、という方もいらっしゃるかと存じます。それにつけては弁解のしようもありません。ごめんなさい。

一方で、これはきっと伝わる……と思いたいので、一つだけ補足させてください。「自分に貫けない理想なら(シナリオに)書くなよ」と、自分にも頭に来て公開した部分がありました。それがエゴだ、と言われれば反論のしようもありません。ただ、発言しなければ存在していないのと変わらない。自分の中に押し込めているうちに変容して気持ちは腐っていく。見つけてほしい。でも誰も見つけてはくれない。

陰で愚痴を言い続けるような卑怯者にはなりたくなかったですし、Yルートにしても、手柄を独り占めにするのはひたすら苦痛でした。

手に取ってくださってありがとうございます。ライターとしてこれ以上の喜びはありません。

えと、要するに記事を公開に踏み切ったこと自体は、後悔していません。ただ前述の通り、フラットに作品を楽しみたかった方も多かろうとお察ししますので、公開時期に関してはもっと配慮できたはずだと反省しています。世間から件のゲームが忘れられる……というと語弊がありますが、ある程度落ちついてからUPしたほうがよかったのかな、とか。

他にもいくつか言葉が悪かったり、「うーむ、これは確かに、そう取られても仕方ない」と短慮や筆力不足を反省した点があったので、こちらも追記にまとめておきます。


まず、局地的に起きた事象を「業界」全体での出来事、と読めるように括ってしまったのは私が早計だったと感じました。「これでPCゲーム業界が誤解されたらショックだ、まともに作っている人間だっているのに」。仰るとおりかと存じます。考えが至らず申し訳ありませんでした、ご指摘ありがとうございます。

こういうと不謹慎に思われるかもしれませんが、少しホッとしました。怒った方は、本気で物を創ってらっしゃる方だと……少なくとも私は感じたので。こんな風に熱意にあふれる人が、まだまだ業界に大勢いたんだなぁ……とか、上から目線の物言いに聞こえたら恐縮ですが; しかしこれが、フリーランスとして足掛け4年(たった4年ですが)、書いてきての素直な感想なので、そのまま記載させて頂きます。

昨日1日で、容易には返信しきれない量のメールを頂きました。ありがとうございます、心強いです……って、これだけを書くとフェアではないので。もちろん厳しいご意見も頂きました。そちらも、ありがとうございます。短気という意味ではなく、問題意識をもって何かに怒っていらっしゃる方は好きなので、嬉しかったです。

その上で、やはり応援メールや同情メール(ご心配おかけしてすみません; ありがとうございます、お気遣い痛み入ります)が割合として多かったことを鑑みるに、自営の受託開発者にとっては、あれが日常茶飯事なんだよなぁ……と少しやるせない気持ちになりました。

今回の騒動(……と書くことには違和感があります。それくらい私にとってはありがちなことで、本当に『メモ』くらいの感覚でした。私のブログ訪問数は多くても日に20人くらいで、今まではひっそり好きなことだけを書いていました。それが各所で「暴露」とか……そういう風に冠されると、なんというか……別に正義の味方になりたかったわけではないのですが。もちろん、最悪こうなることも薄々覚悟はしていましたが)

閑話休題。

どうあれ、こういう事態になってしまった以上、慌てても仕方ないと感じました。少し悩みましたが、読者数が20人だったときと同じように、思ったことをそのまま綴っていきます。

まず今回覚えた違和感を一点。「コイツは何をたわけたことを」と怒っているのは、ほとんど企業の方だった、ということです。「まともに作っている『メーカー』もあるのに」。「しっかり制作している『会社』もあるのに」。きっとその通りなのだと思います。

けれどそれは、「企業 > 外注」、「企業 > クリエイター」という図式の裏返しでもあると感じました。あ、決して悪いと言っているのではありません。それだけ、外の技術者が蔑ろにされている現状が浮き彫りになったなぁ、と事実として感じただけです。私は、私の目と耳で感じたことから判断するしかないので、フリーランスの立場から少しだけお話させて頂ければ幸いです。

恐らくフリーランスは、お金を払ってもらう意味で自分のほうが立場が「弱い」、外注なんだから我慢して当然だ、と自制するケースが多いかと思います。けれど少し釈然としないのは、クライアント(例えばディレクターやプロデューサー)が支払ってくれる報酬はあくまでも会社の予算であって、彼らが身銭を切っているわけではありません。元を正せばユーザーさんが、商品を買ってくれたお金です。

一方フリーランスは、打ち合わせ会議費も、交通費も、取材費も、全て自腹です。もちろん経費で落とせますが、税金が数万円安くなる程度です。誰かが制作のためにお金を出してくれるということは基本的にありません。だからこそ、報酬を支払ってくれるクライアントのことは、大事にせざるをえません。ここで歪が生じます。

例えば、前々記事にも記載した「著作者人格権」。具体的には、勝手に内容を改変されない権利、タイトルを強要されない権利、自分の担当箇所を明記される権利など(※尚ヘルプに入って頂いた方々は、元々名前を「出さない」契約でご本人たちが了承済みだったと聞いております。6月24日加筆)。私も詳しいことは最近調べ始めたばかりなので、例外もあるのだろうとは思いますが、著作権と同様にベルヌ条約で定められています。

著作者人格権の侵害は、クライアント側の違法行為です。もちろんゲームは総合芸術ですし、共同作業でブラッシュアップするプロセスは欠かせません。けれどそれは打ち合わせ、擦り合わせを経て行うべきもので、原作者になんの相談もなく勝手に改変する、というのは、少しキツイ響きになってしまいますが、著作者人格権の侵害、つまり犯罪です。罰則もあります。

けれど、クライアントがそんなことを教えてくれることは、まずないのではないでしょうか。言い方は悪いですが、けれど敢えてはっきり感じたままを言いますが、クリエイターが無知でいてくれたほうが、企業は使いやすいからです。

フリーランスの方は、きっと思い当たる節があるのではないかと感じています。我慢するのが「当然」だとして刷りこまれる。言われた内容を鵜呑みに淡々と作るクリエイターが「優秀」とされる。しかし報酬を得るために機械的に作業することが、はたしてクリエイトと言えるのでしょうか。

もちろん、予算の関係で安く雇いたい経営者の方のお気持ちも解ります。解りますが、長い目で見たとき、安くこき使っても良いコンテンツは生まれません。結果として企業へのペイバックも少なくなるのでは……と、思うのですが、どうなのでしょう? それがまず一点。

次に、話が前後して恐縮ですが、「公の場で個人が特定できるような内容を書くべきではない」というご指摘を頂きました。前者に関しては私が悪かったと感じています、ごめんなさい(なので前記事に書いていた内容は一部修正しました。2012年4月15日)

また、「家族を守りたいならエロゲー会社なんかに入ってくんな」は明らかに私の言葉が悪かったです。件の人物に限っては、そもそもエロにこだわりのない方だったので、ああいう書き方に至りました。誇りをもってエロゲーを作ってるならまったく問題ないというか、むしろ「好き」は賞賛すべきところだと思うのですが、そうでなく腰掛で勤めるくらいなら、クリエイト以外の一般職に就いたほうがいいんじゃ……(本気で作ってる側からすると迷惑です……)という思いが噴出しました。

とはいえ、短気から誤解を招くような書き方をしたのは私なので、それに関してはご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ありませんでした。

ええと……その上で。これは私自身への訓戒というか、それこそ20人のときにも綴っていたようなメモ、備忘録として。自分の立ち位置を正しく把握することは必要だと思っています。やはり世間の目には、アダルト産業はある種背徳的に映るものだ。……と、それくらいは冷静に捉えておいても良いのかなぁ、とか感じたりしました(そもそもライターってヤクザな商売だよな、と常日頃思っているので)

話を戻します。後者に関して。「公の場で個人が特定できるような内容を書くべきではない」、こちらですね。これは、少し違うと感じました。というのも、フリーランスは、ごくごく当たり前に「名前が出る」仕事をしているからです。妙な言い方ですが、矢面に立たされることに慣れてしまっているきらいがあります。

だからこそ、サラリーマンには自営の気持ちがわからないという思いが芽生えることを、ほんの少しでいいので、ご理解頂ければ嬉しいな、と思いました。

例えば私は昨日1日で、ブログのユニークアクセス数が1万オーバーに跳ね上がりました。必然、各所で叩かれたりもしています。中には過去の情報を引っ張ってきたり、あることならともかく、ないことを好き放題書かれたり、個人情報を垂れ流されたり。それも裏で、まったく覚えのない人物が知人を装って吹聴していたり。

こういうときフリーランスはたった1人で対処……というより実質、耐えるしかありません。

誤解しないで頂きたいのは、それを悲観しているのではないということです。フリーで食べていくというのはそういうことだと割り切っています。作品ではないのが少し複雑ですが、自分自身も「コンテンツ」として消費されるのは、ある意味、正しい形なのでしょう。ユーザーさんに面白がって頂けるなら、それもありなのかなぁ、と。少し寂しいですけど。

ただ、なんだろう。例えば件のゲーム一つとっても、もし私が黙っていたら、シナリオの悪い点は全て「一鷹」の責任にされていた(もちろん私の筆力不足に起因する部分も多々あります)。同じくらい、Yルートの良いところは全て「一鷹」の手柄にされていた。作品に嘘をつくのは苦しいです。でも契約で縛られる。それがフリーランスです。

他にも色々思うところはあるのですが、それに関しては、フォトジャーナリストのかさこさんが的確な記事を書いていらしたので、引用させて頂きます。

http://kasakoblog.exblog.jp/15108812/

立場や価値観が違う以上、生きてきた時間が異なる以上、誤解が生まれるのは当然です。けれど、どうしても言わせてください。同じプロジェクトの開発スタッフ、同じプロジェクトの雇い手に気持ちを解ってもらえないというのは、想像を絶するストレスになるのです。

ええと……とりあえず、今日はここまでとさせて頂きます。いかんせん私もまだまだ筆力不足なので、また誤解を生んでしまったらごめんなさい。逆に、同じ憤りや悲しみを抱えている方は、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。メールはちょっと今……返しきれなくなりつつあるのですが、汗(あっ、でも送って頂くこと自体は大歓迎です! ただレスができないのが申し訳ないなと思ってしまって) twitterとかでお声かけ頂ければ。

私一人で考えるより、色んな人と知恵を絞ったほうが、業界はもっともっと良くなるし、もっともっと良い作品が生まれるんじゃないのかな、と。例えば契約形態一つとっても、買い切りではなくレベニューにすればどうかなとか。考えていることはたくさんあります。たくさん。

もしお嫌でなければ、一緒に時代を創りませんか?

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